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2023.10.19 お役立ち情報

ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事内容とは?必須の資格も解説

自宅でのケアを行う訪ホームヘルパーの仕事内容とは、どのようなものでしょうか?。
この記事では、ホームヘルパー(訪問介護員)の役割に焦点を当て、その仕事内容や必要な資格、やりがいを探求しましょう。

この記事では、ホームヘルパーの仕事内容について詳しく解説します。
身体介助や生活援助、通院等乗降介助など、どのようなケアを提供するのか、また、行ってはいけない仕事の範囲も解説します。
さらに、ホームヘルパーになるために必要な資格や向いている人の特徴についても触れます。

この記事を読むことで、ホームヘルパーの役割や仕事内容を理解し、この職業の魅力ややりがいを知ることができます。
ホームヘルパーの仕事に興味がある方は、是非ご覧ください。

目次

1.ホームヘルパー(訪問介護員)とは?
2.ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事内容は?
3.ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事内容に含まれないものは?
4.ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事のやりがい・メリット
5.ホームヘルパー(訪問介護員)に必要な資格
6.ホームヘルパー(訪問介護職員)に向いている人の特徴
7.まとめ

 

 

 

1.ホームヘルパー(訪問介護員)とは?

高齢者や障がい者の自宅を訪問して介護サービスを提供する

ホームヘルパー(訪問介護員)とは、高齢者や障がい者の自宅を訪問して、身体介護や生活援助などの介護サービスを提供する人のことです。
自宅で暮らす利用者さんの生活を支える役割を担っています。

正式な名称は訪問介護員

ホームヘルパーという呼び名は一般的ですが、正式には訪問介護員という名称が使われています。
これは、2000年に施行された「在宅サービス等に関する法律」で定められたものです。

訪問入浴とは異なる

ホームヘルパー(訪問介護員)は、利用者さんの自宅で入浴を含めた身体介護や生活援助を行います。
対して、訪問入浴サービスは、専用の車両や機器を使って、利用者さんの自宅で入浴のみを行うサービスです。
訪問入浴サービスを行う人は、看護師や理学療法士などの専門職が多くいます。

 

 

 

2.ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事内容は?

仕事内容①身体介助

身体介助とは、利用者さんの身体的な状態に応じて必要なケアを行うことです。具体的には、以下のようなことが含まれます。

– 入浴・洗髪・清拭・口腔ケア
– 排泄・オムツ交換
– 着替え・整容
– 食事・飲水・栄養補助
– 体位交換・移動・移乗
– マッサージ・リハビリ

身体介護は、利用者さんの健康状態や生活の質を向上させるだけでなく、感染症や褥瘡(床ずれ)などの予防にもつながります。
また、身体介護を通して利用者さんと信頼関係を築くこともできます。

仕事内容②生活援助

生活援助とは、利用者さんの日常生活を支えるために必要なケアを行うことです。具体的には、以下のようなことが含まれます。

  • – 掃除・洗濯・布団干し
    – 災害時の避難支援
    – 会話やレクリエーション
    – 買い物や食事の用意
    – 食事介助

 

生活援助によって、利用者さんの自立や社会参加を促すだけでなく、孤立やうつなどの予防にもつながります。
また、生活援助を通して利用者さんの趣味や好みを知ることもできます。

仕事内容③通院等乗降介助

通院等乗降介助とは、利用者さんの通院や外出に必要なケアを行うことです。具体的には、以下のようなことが含まれます。

– 通院や外出の予約や手配
– 車椅子や歩行器などの準備や操作
– 車や電車などの乗り降りの補助
– 病院や施設などの案内や付き添い

通院等乗降介助は、利用者さんの医療や福祉サービスの利用をスムーズにするだけでなく、安全や快適さを確保することにもつながります。

 

 

 

3.ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事内容に含まれないものは?

利用者さん以外へのケア

ホームヘルパー(訪問介護員)は、利用者さんの自宅を訪問する際に、利用者さん以外の家族やペットなどへのケアは行いません。
例えば、家族の分の食事や洗濯、ペットの散歩や餌やりなどは、ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事範囲ではありません。
これらは、利用者さんの日常生活に直接関係しないものです。
家事代行サービスであればこれらの業務も業務の範囲内になりますが、訪問介護は利用者様と契約を結ぶため、原則として利用者様へのケアのみを行います。

日常的な生活に必要のない生活援助

ホームヘルパー(訪問介護員)は、利用者さんの日常生活を支えるために、生活援助を行います。
しかし、生活援助には、日常的な生活に必要のないものは含まれません。
例えば、花壇の手入れやクリスマスツリーの飾り付けなどは、生活援助の範囲外となります。
これらは、利用者さんの健康や安全に直接関係しないためです。

医療行為

注射や点滴、薬剤管理や傷口処理などは、医療行為として認められており、医師や看護師などの医療従事者しか行えません。

以上が、ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事内容に含まれないものです。
これらの行為を頼まれる場合もありますが、しっかりと説明して断りましょう。
他の職員はやってくれた、などの不満が出る場合は、責任者に報告し、相談しましょう。

 

 

 

4.ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事のやりがい・メリット

利用者さんと一対一の関係をつくることができる

施設と比べ、利用者さんと一対一で向き合う時間が多くなります。
利用者さんの個性やニーズに応じて、最適なケアを考えたり、コミュニケーションをとったりすることができます。
利用者さんと深く強い絆を結ぶことで、感謝されたり笑顔になってもらえたりすると、やりがいを感じることができるでしょう。

職員との人間関係で悩みにくい

ホームヘルパー(訪問介護員)は施設内で働く介護職員と異なり、チームで連携する必要がない1人での業務が主です。
そのため、自分のペースで仕事ができるというメリットがあります。
自分の担当する利用者さんのケアに集中できるので、ストレスを感じにくいかもしれません。
もちろん、対応に迷った際などは職員同士で相談できる機会は設けられています。

柔軟なシフト体制で働ける

ホームヘルパー(訪問介護員)は平日、日勤での業務が主です。
事業所によっては夜間の勤務がある場合もありますが、主に平日の昼間に行われる業務が中心となります。
夜勤や交代制の仕事に比べて、体力的にも精神的にも負担が少ないと言えます。
また、訪問する件数を調整することで、柔軟なシフト体制で働くことが可能です。
家庭の事情などに合わせて、午前中のみ、平日のみ、週末のみで働くといった融通が利きやすい点は訪問介護員として働くメリットといえます。
ライフスタイルや家庭環境に合わせて働きたい方におすすめです。

 

 

 

5.ホームヘルパー(訪問介護員)に必要な資格

介護職員初任者研修 必須の資格

介護職員初任者研修は、以前のホームヘルパー2級に相当する資格です。
この資格がなければ、訪問介護を行うことはできません。
初任者研修を持っていると、身体介護や生活援助のサービスを提供できます。
また、訪問入浴の補助もできます。
介護職員初任者研修は、130時間の講習と実習を受けて試験に合格することで取得できます。
受講料は10万円程度となっています。

 

介護福祉士実務者研修

介護職員実務者研修は、以前のホームヘルパー1級に相当する資格です。
実務者研修を修了していることで、介護の実務的な知識があるとして周りからの信頼が得やすくなります。
更に、資格手当等が支給されるため給料が高くなる傾向にあります。こ
受講期間は約6か月で、修了後には筆記試験と実技試験を受けます。合格すれば、資格を取得できます。

介護福祉士

介護福祉士は、介護の国家資格です。受験の要件は様々ですが、3年以上の実務経験を経てから受験する方法が一般的です。
取得することでより幅広い職場や専門的な業務に従事できます。
キャリアアップを目指すのであれば、目指しておきたい資格です。

 

 

 

6.ホームヘルパー(訪問介護職員)に向いている人の特徴

コミュニケーション能力がある人

ホームヘルパー(訪問介護職員)は、利用者さんやその家族とコミュニケーションを取ることが重要です。
利用者さんのニーズや状態を把握するためには、話し方や聞き方、表情や態度などに気を配る必要があります。
利用者さんと信頼関係を築くためには、優しく丁寧に接することが大切です。

観察力に優れている人

ホームヘルパー(訪問介護職員)は、利用者さんの身体的・精神的な変化に敏感に気づくことが求められます。
利用者さんの体調や気分、食欲や排泄などの変化を観察し、必要ならば報告や連絡を行うことが重要です。
また、利用者さんの自宅の環境や安全性もチェックすることが必要です。

臨機応変に動ける人

ホームヘルパー(訪問介護職員)は、予期せぬ事態に1人で対応することが多くあります。
利用者さんの体調が急変したり、家族から急な依頼があったりする場合もあります。
そのような場合には、冷静に判断し、迅速に対応することが必要です。
また、利用者さんの状態に合わせてサービス内容を変更することもあります。
臨機応変に動ける人は、利用者さんの満足度を高めることができます。

 

 

 

7.まとめ

ホームヘルパー(訪問介護員)の役割は、高齢者や障がい者の自宅での介護サービス提供です。
利用者さんの生活を支え、健康や生活の質を向上させることが目的となります。

身体介助では、入浴、清拭、口腔ケア、食事介助など、利用者さんの日常生活に必要なケアを行います。
また、掃除、洗濯、買い物、食事の用意などを通じて、自立や社会参加を促し、孤立やうつなどの予防にも寄与します。
また、通院等の送迎や、乗降の介助を行う場合もあります。
注意すべき点として、ホームヘルパーの仕事内容の制約があります。
利用者さん以外へのケアや、日常生活に必要のない生活援助、医療行為は行うことができません。

ホームヘルパーの仕事には多くのやりがいがあります。
特徴的な点は、利用者さんとの一対一の関係を築き、感謝されることです。
また、個人での業務が主であるため、自分のペースで仕事ができ、柔軟なシフト体制で働くことも可能です。

ホームヘルパーになるには介護職員初任者研修が必須であり、介護職員実務者研修や介護福祉士の資格を取得することでキャリアアップができます。
ホームヘルパーの仕事は、利用者さんの自宅での生活を支えることで、1対1の深い信頼関係を築ける点が、大きなやりがいとなります。

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