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2023.10.03 お役立ち情報

特別養護老人ホームで働く介護職の仕事内容は?未経験者向けにも解説

特別養護老人ホームでの介護職の仕事内容は一体どのようなものなのでしょうか?

この記事では、特別養護老人ホームでの介護職の仕事内容について、未経験者の方にもわかりやすく説明します。
特別養護老人ホームとは何か、1日のスケジュールはどのように組まれているか、働くメリットや向いている人、関係する資格についても触れます。

この記事を読むことで、特別養護老人ホームでの介護職の仕事内容やその魅力について理解が深まります。
特別養護老人ホームで介護職として働くことを考えている方は、ぜひご覧ください。

目次

1.特養(特別養護老人ホーム)とは
2.特養で働く介護職の仕事内容
3.特別養護老人ホームの1日のスケジュール
4.特別養護老人ホームで働くメリット
5.特別養護老人ホームで働くのに資格は必要?
6.特別養護老人ホームで働くのに向いている人
7.まとめ

 

 

 

1.特養(特別養護老人ホーム)とは

特別養護老人ホームとは?

特別養護老人ホーム、通称特養(とくよう)は、5段階ある要介護度のうち、比較的重度な要介護度3以上の方が入所する施設です。
介護職の他にも、看護職員や機能訓練指導員、栄養士や医師などの専門職が勤務しています。
比較的大規模な施設が多く、入居される利用者様の数も多い傾向にあります。
介護職とのコミュニケーションが大切にされ、安心できる環境が提供されています。

介護職から見た特養の特徴

特養での介護職の仕事は、利用者様の日常生活を支えることです。
他の介護施設と比べ、要介護度の高い方が多いため、身体介助の頻度が高い点は大きな特徴です。
日常の生活において、介護職は入浴のサポート、食事の介助、排泄の補助など、個別のケアを提供し、入居者様の健康と幸福な生活をサポートします。

 

 

 

2.特養で働く介護職の仕事内容

特養での介護職の仕事は、高齢者や要介護者の日常生活を支え、安心して過ごせるようサポートする役割を担います。
以下に、特養での介護職の主な仕事内容を紹介します。

身体介助

身体介助は、特養での介護職の代表的な業務の一つです。
入居者様の身体的なケアを提供し、日常生活における支援を行います。
具体的な仕事内容には次のようなものが含まれます。

  • 入浴のサポート
  • 食事の介助
  • 排泄の補助
  • 衣類の着脱のサポート
  • 移動の支援

身体介助には、利用者様の個別の健康状態やニーズに合わせたアプローチが求められます。
安全かつ快適な生活をサポートするための技術や知識が必要です。

食事介助

特養では、利用者様への食事介助も重要な役割です。
食事は日常生活の中で欠かせない要素であり、利用者様が栄養を摂り、食事を楽しむことができるようにサポートします。
介護職は、次のような食事介助を行います。

  • 食事の提供
  • 食事中のサポート
  • 食事内容の記録

利用者様の食事に合わせた介助を提供し、食事が安心して楽しめるようにします。

利用者様の健康管理

特養での介護職は、利用者様の健康管理も担当します。
定期的なバイタルチェック(血圧、脈拍、体温などの測定)や健康状態の記録が行われ、必要に応じて医師と連携し、適切なケアを提供します。
利用者様の健康状態の変化をよく見て、早期に問題を発見し対処することが重要です。

利用者様の身体機能の維持

介護職は、利用者様の身体機能の維持にも貢献します。
適切な運動や体操のサポート、日常生活動作の指導などが含まれます。
これにより、利用者様ができるだけ自立した生活を送ることができるよう支援します。

レクリエーション

特養では、利用者様の生活の質を向上させるために、レクリエーション活動が行われます。
趣味活動や、季節の行事などが含まれます。
レクリエーションは楽しさとコミュニケーションの機会、運動の機会を提供し、利用者様の心身の健康をサポートします。

利用者様の家族への近況報告

利用者様のご家族とのコミュニケーションも介護職の仕事に含まれます。
ご家族に安心感をもっていただけるよう、利用者様の状態や日常生活に関する情報をお話しします。
家族との信頼関係を築くことは、介護を円滑に進めるためにも重要です。

 

 

 

3.特別養護老人ホームの1日のスケジュール

以下は、特別養護老人ホームの1日の典型的なスケジュールの一例です。

7時~    起床
8時~ 朝食・服薬・口腔ケアなど
10時~    入浴
12時~    昼食・服薬・口腔ケア
13時~  レクリエーション
15時~  おやつ
18時~  夕食・服薬・口腔ケア
21時~   就寝
22時~  見回り

午前中
朝のケアが始まります。これには入居者様の起床、洗顔、歯磨き、着替えなどが含まれます。
昼食の準備や食事の提供前に、入居者様はリハビリや軽い体操などの運動活動に参加することがあります。
この時間帯には、入居者様の健康状態や服薬管理も行われます。入浴は施設にもよりますが、食後すぐの時間は避けて行われます。

お昼
昼食が提供されます。昼食後には一時休息や散歩などのリラックスタイムが設けられることがあります。

午後
午後にはレクリエーション活動や体操などが行われます。
また、入居者様の体調を確認し、必要に応じて医療スタッフと連絡を取ります。

夕方
夕食の時間になり、入居者様はまた一緒に食事を楽しみます。


夜になると、入居者様の就寝のサポートが行われます。これには入浴や入眠前の身体ケアが含まれます。
夜間は安眠できるような環境を保ち、夜間の見回りが行われます。

 

 

 

4.特別養護老人ホームで働くメリット

特別養護老人ホームでの介護職の仕事には、他の介護施設や職場と比べて独自のメリットがあります。

以下は、特別養護老人ホームでの介護職のメリットの一部です。

介護職としてのスキルが習得しやすい

特別養護老人ホームでは、比較的認知症が重度な利用者様の健康状態や要望に合わせた個別のケアが提供されます。
そのため、認知症ケアへの理解やコミュニケーションスキルを高める機会が豊富です。
特養で働くことができるスキルを積めば、仮に他の施設形態に移った際にも、十分にそのスキルが通用します。
介護職全般に求められるスキルや経験を積み重ねながら、成長できる環境が整っています。

家族の介護にも役立つ

特別養護老人ホームでの経験は、将来的に家族や親戚の介護をする場合に役立ちます。
利用者様との関わりを通じて、介護に関する知識やスキルを磨くことができ、身近な人々に支援を提供する力になります。
家族の介護を通じて、介護の仕事に興味をもったという方もいらっしゃいます。

経営が安定している

多くの特別養護老人ホームは大規模な運営団体によって運営されています。
そのため、経営が比較的安定しており、福利厚生も手厚い傾向があります。
長期間勤務しやすい、安定した環境が整っています。

介護職の中でも給与水準が高い

特別養護老人ホームでの介護職は、他の介護施設に比べて給与水準が高い点もメリットのひとつです。
特に経験を積み、資格を取得することで、更なる高収入を期待できる場合があります。

ひとり夜勤が少ない

特別養護老人ホームでは、夜勤業務においても比較的スタッフが多く配置されることがあり、ひとり夜勤が少ない傾向があります。
これにより、夜間の緊急時に判断を仰いだり、手分けをして対応するなどして、負担や不安を軽減できます。
落ち着いて仮眠や休憩をとりやすい点も、ひとり夜勤が少ない特養のメリットです。

 


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5.特別養護老人ホームで働くのに資格は必要?

●必須ではないが、持っていると便利

特別養護老人ホームで働く際、介護職の資格は必ずしも必須ではありません。しかし、資格を持っていた方が活躍はしやすいでしょう。
身体に直接触れる身体介助をするには、介護職員初任者研修の取得が必要となります。
そして、特別養護老人ホームではその身体介助が多く必要となる利用者様が入居しています。
そのため、可能であれば、介護職員初任者研修を目指すことがおすすめです。

以下に、代表的な介護の資格の種類とその役割について説明します。

介護職員初任者研修(ヘルパー2級):介護職としてのスタートに

この資格は介護職に就くための基本的な資格といえます。
介護職員初任者研修を受講することで、介護の基本的な知識やスキルを習得できます。
資格取得によって身体介助を行えるほか、特別養護老人ホームでの業務に必要なコミュニケーション技術を習得できるため、
未経験者にとっては特に役立ちます。

●介護職員実務者研修(ヘルパー1級):介護職のプロフェッショナルに

介護職員実務者研修では、介護職員初任者研修より高度な介護スキルや知識を身につけることができます。
また、国家資格である介護福祉士の取得要件のひとつとしても定められており、取得によって更なるキャリアアップを目指すことができます。

●介護福祉士:介護職で唯一の国家資格

介護の資格における唯一の国家資格である介護福祉士は、介護職の中でも高度なスキルと知識を持つ資格です。
特別養護老人ホームでは、より専門的な業務に携わることができます。
また、介護福祉士は公的な福祉施設での雇用においても高い評価を受けることが多い資格です。


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6.特別養護老人ホームで働くのに向いている人

●体力がある方

特別養護老人ホームでの介護職は、入居者様の身体的なケアが主な業務です。
利用者様の体格にもよりますが、移動や入浴など、身体介助が必要となることが多いため、体力、持久力があると活躍しやすいでしょう。

長期的な関わりを望む方

特別養護老人ホームに入居される方の中には、亡くなるまでその施設で生活することを前提に入居される方もいます。
自立して生活できるよう支援することは介護の重要な目的のひとつですが、
特別養護老人ホームは、要介護度が高く、他の施設形態と比べて長く入居される方が多い傾向にあります。
そのため、利用者様との長期的な信頼関係を築くことが非常に重要です。
同じ利用者様と長く関わっていたい方にはおすすめです。

介護のスキルを高めたい、認知症への理解を深めたい方

特別養護老人ホームでは、要介護度の高い入居者様が多くいます。認知症への理解と対応力が求められるため、介護スキルの向上が期待できます。
介護のプロとして成長し、高度なスキルを身に付けたいという方には適しています。

●思いやりがある方

特別養護老人ホームでの仕事は、入居者様の生活全般にわたる支援が必要です。
そのため、入居者様の個別のニーズや好みに合わせた配慮が求められます。
思いやりと共感力を持ち、入居者様の気持ちを理解し、尊重できる人が向いています。

●粘り強い方

特別養護老人ホームで働く中で、時に困難な状況に直面します。
利用者様とのコミュニケーションが難しい場合や、身体介助が困難な場面もあります。
忍耐力や根気強さが求められる場面も多くあります。入居者様が安心して暮らせるよう、真摯に問題に取り組む姿勢が大切です。

 

 

 

7.まとめ

特別養護老人ホームでの介護職の仕事内容や魅力について、詳しく紹介しました。特養とは何か、どのような介護職の仕事があるのか、1日のスケジュールはどのように構成されているのか、そして特別養護老人ホームで働くメリットや資格の有無、向いている人物像について解説しました。

特別養護老人ホームでの介護職は、高齢者や要介護者の生活を支え、安心して過ごせるようにサポートする重要な役割を果たします。身体介助や食事介助、レクリエーション活動、健康管理など、多岐にわたる業務があり、特養での経験は介護職のスキル向上につながります。

特別養護老人ホームで働くメリットとして、スキルの習得や将来の家族介護への役立ち、経済的安定性、高い給与水準、夜勤の負担軽減などが挙げられます。資格は必須ではないが、介護職員初任者研修や介護福祉士の取得が活躍の幅を広げる要素として重要です。

特別養護老人ホームで働くためには、体力があり、長期的な関わりを望む、介護のスキルを高めたい、思いやりがある、粘り強いといった特定の特性や資質が求められます。

このコラムを通じて、特別養護老人ホームでの介護職に関する基本的な理解を深め、自身のキャリアや職業選択に役立てていただければ幸いです。

 

 


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