2023.10.26 お役立ち情報
高齢者とのコミュニケーションのコツ 介護士が心掛けたいポイントや話題を解説
介護の仕事で最も重要ともいわれる業務が、ご高齢者とのコミュニケーションです。
しかし、年齢の離れた高齢者と話すのは難しい、何を話せばいいかわからない、と感じる人も多いでしょう。
ご高齢者とのコミュニケーションは、相手の状態や性格によっても変わってきますが、一般的なコツやポイントを知っておくと、スムーズに話ができるようになります。
今回は、ご高齢者とのコミュニケーションがグンとうまくなる小技や、会話のネタに困ったときにおすすめの話題、ご高齢者が喜ぶ言葉などをご紹介します。
これらを参考にして、介護の現場で活躍しましょう。
目次
1.ご高齢者とのコミュニケーションがグンとうまくなる小技5選
2.会話のネタに困ったときにおすすめの話題
3.笑えるネタじゃなくても良い!ご高齢者が喜ぶ言葉
4.ご高齢者と話す際に心がけたいポイント
5.ご高齢者の話を聞くときのポイント
6.まとめ
1.ご高齢者とのコミュニケーションにおけるテクニック
●コツ1: 低めの声ではっきり話す
ご高齢者は聴力が低下していることが多いので、声が小さかったり、早口だったりすると聞き取りにくくなります。
また、高めの音ほど聞きにくくなる傾向にあります。
そのため、低めの声ではっきりと話すことが大切です。
低めの声は落ち着いて聞こえたり、信頼感を与えたりする効果があります。
●コツ2: よき聞き手になる
人は話を聞いてもらうことで安心したり、満足したりします。
不安があるご高齢者であれば特に、よき聞き手になることが大切です。
一度話したことと同じことを何度も話すこともありますが、相手がどのような気持ちで話をしているのか、真剣に向き合って聞くことが大切です。
また、興味を持って聞くことが難しい場合、忙しさや余裕のなさが原因となっていることがあります。
落ち着いて話を聞けるよう、こちらの心や状況を整えることが効果的な場合もあります。
●コツ3: ネガティブな話は多い人には用事を頼む
ご高齢者は自分の体調に不安を持っていることも多く、ときに「先が短い」などネガティブな話をすることがあります。
こういったご高齢者の方の多くは、自尊心が落ち込んでしまっている状態にあります。
あまり否定したり、諭したりすると、反発したり、不快に思ったりする可能性があります。
まずは不安な気持ちを受容することが大切です。
また、自尊心を得られるよう、ネガティブな話が多い方には用事を頼むこともおすすめです。
例えば、「お茶を入れてもらえませんか?」や「この洗濯物をたたんでいただけまあすか?」というように、相手に何かをしてもらうことで、自尊心の回復を促すことができます。
●コツ4: 相手の世界観に合わせる
認知症の高齢者は現実と妄想の境界があいまいになたり、過去の記憶を現在だと思ったりすることがあります。
これに対して、論理的に説明したりすると、混乱してしまう可能性があります。
認知症のご高齢者と接するときは、相手の世界観に合わせることがおすすめです。
例えば、「お母さんはどこに行ったの?」という質問に対して、「お母さんは今日はお仕事に行っていますよ」というように、
相手の記憶や感情に合わせて話すことで、安心させたり、楽しませたりすることができます。
●コツ5: 非言語コミュニケーションを活用する
高齢者は言葉だけでなく、表情や身振り手振りなどの非言語コミュニケーションにも敏感です。
交わした言葉は覚えていなくても、話をして良い気分だったことは覚えている、というご高齢者も多くいます。
そのため、非言語コミュニケーションは非常に大切です。
笑顔や頷きなどで好意的な態度を示したり、目線や体の向きなどで関心を示したりすることで、コミュニケーションがスムーズになります。
2.会話のネタに困ったときにおすすめの話題
●今日の天気
天気は誰でも気になる話題です。
今日はどんな天気だったか、明日はどうなるか、季節の変わり目は体調に影響しないかなど、さまざまな話題に広げられます。
バイタル測定など、定期的なタイミングで話す話題としてもおすすめです。
ご高齢者の方には天気に敏感な方も多いので、共感や共感を得やすいでしょう。
また、天気予報を確認しておくと、「これから雨が降るらしいですよ」や「今日は○○℃まで気温が上がるみたいですね」など、自然に話題を広げやすいでしょう。
●健康法
ご高齢者は健康に関心が高い方が多いです。
自分の健康法や体調管理の方法を聞いてみたり、自分が知っている健康法や健康情報を教えてあげたりすると、会話が盛り上がります。
ただし、押し付けたり否定したりしないように、注意しましょう。
●食事や料理
食事や料理は生活に密接に関わる話題です。
好きな食べ物や料理を聞いてみたり、自分が作ったり食べたりした料理を紹介したりすると、会話が弾みます。
また、食事や料理に関するエピソードや思い出を語ってもらうことで、自然と相手の過去について知ることができます。
3.笑えるネタじゃなくても良い!ご高齢者が喜ぶ言葉3選
●「お上手ですね」
そこで、何かをしているときに「お上手ですね」と褒めると、相手は嬉しくなります。
あなたが好意的に接してくれていることが、ご高齢者にも伝わります。
●「参考にしますね」
「参考にしますね」と言われると、相手の役に立った気持ちで嬉しくなりますよね。
ご高齢者も同様に、誰かの役に立ちたい気持ちがあります。
昔の話や趣味の話などを聞いたときは感謝を伝え、「参考にしますね」と受け入れてみましょう。
参考にしてどうだったのか、次にお会いしたときに伝えられると、更に喜ばれるかもしれません。
●「〇〇についてはどうですか?」
相手の話に興味があることを伝えるためにも。相手が話した内容を掘り下げる質問をしてみましょう。
例えば、子どもの頃住んでいた地域の話題になった際「大人になってからはどうでしたか?」と聞いてみましょう。
ただし、質問が多すぎると、相手は疲れてしまうかもしれません。
話題が大筋から逸れない程度に、適度なペースで質問を挟むのがおすすめです。
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4.ご高齢者と話す際に心がけたいポイント
●声のトーンやスピードに気をつける
ご高齢者は、聴力や認知力が低下している場合があります。
そのため、声のトーンやスピードに注意する必要があります。
低めの声で、はっきりとゆっくり話すことが基本です。
穏やかで優しい口調で話すことも大切です。
●敬語でも分かりやすい言葉をチョイスする
施設の雰囲気にもよりますが、ご高齢者には基本的に目上の方として接しましょう。
しかし、難しい言葉や専門用語を使うと、理解が難しくなります。
そのため、敬語でも分かりやすい言葉を選ぶことが重要です。
例えば、「お伺いします」というよりは、「お聞きします」という方が、理解しやすいでしょう。
●笑顔を意識する
笑顔は、非言語コミュニケーションにおいて最も大きな要素です。
笑顔で話すことで、相手に親しみや信頼を感じさせることができます。
また、笑顔は自分自身の気分も明るくします。
ご高齢者と話すときは、常に笑顔を意識しましょう。
●相手の気持ちを汲み取る
ご高齢者と話すときは、相手の気持ちを汲み取ることが大切です。
相手の話に耳を傾け、共感や感謝の言葉をかけましょう。
はじめのうちは相手の様子で気持ちを判断することが難しいかもしれません。
しかし、いつもと違う雰囲気をくみ取るためにも、普段からご高齢者の様子に気を配ることが大切です。
5.ご高齢者の話を聞くときのポイント
●目線の高さを合わせる
目線の高さを合わせることで、相手に対する敬意や親近感を表すことができます。
見下ろされながら話されると、相手は圧迫感を感じる可能性があります。
立って話すときは少し腰をかがめたり、座って話すときは、椅子の高さや姿勢を調整したりしてみましょう。
●適度なアイコンタクト・相づちをする
アイコンタクトや相づちをすることで、相手の話に集中していることや共感していることを伝えることができます。
ただし、アイコンタクトは長すぎるとプレッシャーに感じられることもあります。
適度に机の上のものなどに目をそらしたり、まばたきをしたりしてみましょう。
また、相づちをする際は、同じ相槌を続けるばかりではなく、違った相槌を挟むように心がけると、聞く姿勢が相手に伝わります。
●むやみに否定しない
ご高齢者の話には、事実と異なることや矛盾することがあるかもしれません。
しかし、それをむやみに否定したり訂正したりすると、相手は傷ついたり、混乱する可能性があります。
そうならないためには、相手の気持ちや意図を尊重してあげることが大切です。
「そうだったんですね」「それは大変でしたね」「頑張りましたね」などの言葉で受け止めましょう。
6.まとめ
介護の仕事において、ご高齢者とのコミュニケーションは非常に重要です。
ご高齢者との円滑な対話を実現するために、いくつかのポイントがあります。
まず、声のトーンやスピードに注意し、低い声でゆっくり話すことが必要です。
また、敬語を使用しつつも、難しい言葉や専門用語は避け、分かりやすい言葉を選びましょう。
笑顔を意識し、非言語コミュニケーションを活用することも重要です。
笑顔は相手に親しみや信頼感を与え、自分自身の気分も明るくします。
さらに、相手の気持ちを汲み取り、共感や感謝の言葉をかけることが大切です。
認知症によって、ご高齢者の話には時に事実と異なることが含まれていることもありますが、否定せずに気持ちを受け止める姿勢が必要です。
コミュニケーションの中では、目線の高さを合わせ、アイコンタクトや相づちを意識することで、ご高齢者は安心して話すことができます。
思いや気遣いが相手に伝わるように心がけ、ご高齢者の自尊心に働きかけることで、心地よい瞬間を提供できます。
コミュニケーションのポイントを意識することで、利用者さんだけでなく、自分自身も豊かな気持ちでコミュニケーションをとることができます。
すべてを一度に意識することは難しいかもしれませんが、ひとつずつ意識して、役立ててみてください。
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