2023.08.07 お役立ち情報
2024年4月から!認知症介護基礎研修が義務化 免除される資格は?
2024年4月から「認知症介護基礎研修」が完全義務化される事について、ご存知でしょうか?
特に、無資格で介護職として働かれている方にとっては大きな変更であり、理解しておくことは重要です。
この記事では、2024年4月から義務化される認知症介護基礎研修について、義務化の背景や目的、免除資格について詳しく解説します。
さらに、無資格で研修を受講しない場合の影響や、免除資格である初任者研修の資格取得のメリットについてもお伝えします。
目次
1.認知症介護基礎研修とは?
2.認知症介護基礎研修の対象者と免除される資格
3.認知症介護基礎研修 受講の方法とかかる時間
4.認知症介護基礎研修 受けないとどうなる?
5.せっかく取るなら免除資格の初任者研修を!
6.まとめ
1.認知症介護基礎研修とは?
認知症介護基礎研修の完全義務化は2024年4月から!
2024年4月から、認知症介護基礎研修が完全義務化されることが決定されました。
これは、介護職の質を向上させ、適切な介護が提供されるようにするための取り組みです。
内容は認知症介護に必要な基礎的な知識や技術を習得するための研修となります。
通常1日で終了する内容となっていますが、介護の経験がない方にとっては、必要な知識を身に着ける貴重な機会となります。
認知症介護基礎研修が義務化された背景
認知症介護基礎研修が義務化される大きな理由のひとつが、認知症患者に対する介護の重要性が高まってきたことです。
厚生労働省によれば、2025年には高齢者の5人に1人が認知症患者になると推計されています。認知症の人の将来推計について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/001061139.pdf
このような高齢化の現状を受け、2021年から認知症介護基礎研修の受講が義務化されました。
しかし、3年の経過措置期間が定められているため、2024年3月までは無資格でも働くことが可能です。
今後介護職として活躍する場合、認知症に対する理解の深さと、
適切なケアの提供はより重宝されるスキルとなるでしょう。
認知症の方には身体的な介護だけでなく、心理的なサポートも必要です。
そのため、適切な知識がなければケアの仕方を誤ってしまう可能性があります。
介護職が認知症に関する適切な知識を持つことで、
ご利用者様の尊厳を保ちながら適切なサポートを提供できるようになるでしょう。
2.認知症介護基礎研修の対象者と免除される資格
無資格の介護従事者が対象
認知症介護基礎研修の対象者は、無資格で働いている介護従事者です。
しかし、代表的な介護の資格である介護職員初任者研修をはじめ、多くの介護の資格が免除資格として定められています。
資格によっては受講が免除されることがあるため、詳細な情報を事前に確認することが重要です。
認知症介護基礎研修の免除資格
認知症介護基礎研修の免除資格は以下の通りです。
・介護職員初任者研修修了者 ・生活援助従事者研修修了者
・介護職員基礎研修課程修了者・介護福祉士 ・社会福祉士 ・精神保健福祉士
・医師 ・歯科医師 ・薬剤師
・看護師 ・准看護師
・理学療法士 ・作業療法士 ・言語聴覚士
・介護支援専門員 ・実務者研修修了者
・訪問介護員養成研修(一級課程、二級課程)修了者
・認知症介護実践者研修(実践者研修、リーダー研修、指導者研修)修了者
・管理栄養士 ・栄養士
・あん摩マッサージ師 ・はり師 ・きゅう師 等
また、以下の条件に当てはまる方は、受講を免除される可能性があります。
・学校などで認知症に関係する科目を受講した方(卒業証明書及び履修科目証明書で受講を確認できることが条件)
・福祉系高校の卒業生
・介護施設で働く方のうち、直接介護に携わる可能性がない方
認知症や介護に関する資格は概ね免除資格に概ね含まれています。
しかし、認知症サポーター養成講座など含まれていない資格もあるため、よく確認しましょう。
また、今のうちに免除資格を取ってしまえば、認知症介護基礎研修を受講する必要がなくなるため、
介護職員初任者研修など取得しやすい資格を取ることもおすすめです。
3.認知症介護基礎研修 受講の方法とかかる時間
基本的には1日で取得可能
かかる時間は約6時間程度の講義で、1日で終了する内容です。
働きながら合間を見て受講することも十分に可能です。
認知症への理解によってケアの質が向上することは勿論、
早い段階で適切なケアと技術を学ぶことで、その後の成長や、自分自身にかかる心身への負担の軽減にも繋がります。
可能であれば、早い段階で受講しておくことをおすすめします。
認知症介護基礎研修 カリキュラムの内容
認知症基礎研修のカリキュラムには、
・認知症に関する基本的な知識
・認知症の症状や進行
・コミュニケーション技術
・認知症患者の行動に対する理解と対応
などが含まれます。
これらの内容を修得することで、介護職としての適切なケアが提供できるようになるでしょう。
認知症介護基礎研修の難易度
難易度はやさしい内容となっております。
初任者、未経験者が認知症についての理解を深めるための、基本的な内容を学びます。
また、科目を全て受講すれば修了となり、受講証明書が交付されます。
認知症介護基礎研修の開催場所 eラーニングの受講も!
認知症介護基礎研修が実施される日時や場所などは、都道府県や指定された法人などの実施主体によって異なります。
年に数回の開催で定員も決まっているため、自治体のホームページなどをご確認ください。
受講を希望される方は早めに開催日程・場所を確認しておきましょう。
また、eラーニングによる受講もおすすめです。
インターネットから動画を見ながら学ぶことで
、会場まで移動せず、自分の予定に合わせて研修を受けることができます。
オンラインで講座を受講し、学習が完了すれば修了証書をダウンロードすることができます。
(受講から修了までの流れは個別の研修機関によって異なる場合があるので、注意が必要です)
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4.認知症介護基礎研修 受けていないとどうなる?
認知症介護基礎研修を無資格のまま受講しない場合には、どのような影響があるのでしょうか?
1年間の猶予期間以内に受講する必要がある
認知症介護基礎研修は、2024年4月から1年間の猶予期間が設けられています。
この期間内に、免除資格を持たない介護従事者は認知症基礎研修を受講して修了する必要があります。
期間を過ぎると、行政指導や行政処分の対象となる可能性があります。
通常であれば指導に留まりますが、余裕をもって取得するよう心掛けましょう。
無資格ではできない業務がある
認知症介護基礎研修を受講しない場合、
認知症患者のケアに関する特定の業務を担当することができなくなる場合があります。
施設や法律によって異なる場合があるため、介護従事者自身が所属する施設や地域の要件を確認することが大切です。
5.せっかく取るなら免除資格の初任者研修を!
初任者研修の資格がおすすめな理由
認知症介護基礎研修を受講する前に、介護職員初任者研修の資格取得をおすすめします。
せっかく取るなら認知症介護基礎研修を受けるよりも、その免除資格である介護職員初任者研修を受けて、介護のお仕事を続けるのがおすすめ。
初任者研修の取得にかかる期間は最短1か月。
この資格の上位資格である介護職員実務者研修、国家資格の介護福祉士を目指すためには、
この介護職員初任者研修を取得するのが一般的です。
また、住宅型有料老人ホームをはじめとした、介護職員初任者研修を必要要件としている施設や、
初任者研修の資格を持つ方を対象に手当を支給する施設もあります。
今後介護職としてキャリアアップ、給与のアップを目指していくためには、とても有効な資格といえるでしょう。
初任者研修の資格を取得することで、介護職としてのスキルや知識がより高まり、
認知症のケアにおいてさらなる専門性を発揮できるようになります。
また、初任者研修の内容には、介護技術や倫理、法律に関する学習も含まれており、
資格取得後はより幅広い介護業務に携わることができます。
どちらがおすすめ?認知症介護基礎研修と介護職員初任者研修を比較
認知症介護基礎研修と介護職員初任者研修、結局どちらを取得するべきなのでしょうか?
以下に、2つの資格のメリットを纏めました。
自分のスケジュールや今後の方向性に合わせて、取得することをおすすめします。
認知症介護基礎研修
〇1日で取ることができる
〇完全オンラインで自宅から取得可能
〇認知症に関する基本的な知識が得られる
こんな方におすすめ
手軽に介護の仕事を続けるための資格を取得したい方
忙しくてなかなか時間を取れない方
介護職員初任者研修
〇より深い知識、専門性が身に就く
〇資格手当が貰える場合がある
〇介護福祉士など、より上位の資格を目指せる
〇訪問介護の現場でも働ける
こんな方におすすめ
今後も長く介護に携わりたい方
介護職としてキャリアを積みたい方
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初任者研修・実務者研修の資格取得 日本福祉アカデミー札幌 (nihonfukushi-academy.com)
6.まとめ
2024年から完全義務化される認知症介護基礎研修について、
対象者や免除される資格、受講の流れ、そして初任者研修がおすすめな理由について解説しました。
認知症介護は国としても重要な取り組みとして位置づけられており、
介護職の質を向上させるための取り組みは今後もなされていくことが予想されます。
介護職の方々には、義務化される前に介護職員初任者研修を取得することで、
適切なスキルと知識を身につけると共に、認知症介護基礎研修の取得免除を目指すのがおすすめです。
初任者研修の資格取得により、より高度な介護業務に携わり、利用者さんに安心していただける介護ができるでしょう。
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